子どもが学校を卒業するまで、今の家に住ませてほしい、と調停で言ってきたのは元妻の方だ。なのに、突然、引っ越しますと言われても、状況が全く理解できない。もし、推測するとすれば、元妻が再婚するのではないか?ということ。
何回か久しぶりに電話をかけてみたが、電話に出てくれることはなかった。
自分は勇気を出してメールを送ってみた。
“もしかして、再婚するのかな?”
ちゃんとした文章を作ってはみたのだが、どことなくおかしい文章になり、よそよそし過ぎる。で、簡潔な文章になってしまったのだ。
2日ほどして返ってきたメールは、“はい。”のひとこと。向こうも負けてはいないらしい。どうやって返事を打とうか迷っていると、続けざまにまたメールを知らせるマークが。
“再婚はしますが、子どもはあなたの子なのでこれまで通り養育費はお願いします。”
このまま全く自分の状況が変わらないのなら良かった。けれど、自分にのしかかってきたのは、これまで家賃分として3万円、算出された養育費から差し引かれていたものが増額される、ということ。相手は結婚して、子どもの名前も自分の名字とは変わる状況になるのに、これ以上支払いが増えるなんて納得いかない。しかも、元妻と子どもが離婚後2年住み続けた家にのこのこと一人変えるほど、自分の神経も太くはなく。
自分が一人で住むには、広すぎ、実家に近いというだけで対して便利な場所でもない。近所の目も気になるという域も超え過ぎているのに、ローンだけはあと25年近く残っている。自分に残された道は、せっかく購入した戸建て住宅だけど、売却する、ということ。と言っても、簡単に売れるものでもない。
知人を通じて不動産関係の人を紹介してもらった。
返ってきた答えは、ただ売るだけではローンが残ってしまうだけ、という当たり前の答え。だよなぁ・・・。
一人で住むことを考え、マンションを買い替えるか、新しいめの中古住宅を購入するか。そうすると、今の家は、下取
りみたいな形で査定金額とリフォーム費用を差し引いて、新しい家の価格を計算してくれる。
これには正直かなり迷った。これから先、ずっと一人だと考えると、マンションの方が暮らしやすいような気がするし、せっかく昔からの夢だった戸建て住宅に住めたのだし、このまま一軒家を持っていたいという気持ち。たぶん、これが最後の大きな買い物になるだろうし、ローンを通すにもぎりぎりの年齢になってきているに違いない。
そして、自分の出した結論が、中古住宅を買い替える、という選択。
この結論が正しいかどうかなんて、今はまだわからないけれど、少しでも住みよく、いつかはまた家族を持てるかも?という希望のためにも、綺麗な状態で大事にしたい、とい考えている。
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